感音性難聴とは?

難聴の中には「感音性難聴」といって、ある種の薬剤を飲んだり、アルコールやたばこの過剰摂取、遺伝、ウィルスの感染などが主な原因で起こる難聴があります。

また最近、テレビなどで取り上げられる機会も多い「突発性難聴」も「感音性難聴」の一種です。

では「感音性難聴」とは具体的にどんな状態であるのか?
見ていきましょう。

「感音性難聴」とは、内耳や聴神経といった音の判別をする器官に問題が起こる難聴のことをいいます。

外部から入った音は鼓膜を震わせ、その震えは蝸牛の内部にあるリンパ液に伝わり、蝸牛の内部にある有毛細胞が音を電気信号へと変換させ聴神経へと伝えます。

「感音性難聴」の場合、外部から音を取り入れ鼓膜に届かせるまでの働きは問題ありませんが、蝸牛や有毛細胞、聴神経がうまく働いていない為、音を認識することはできても聞き取ることが難しくなってしまうのです。

感音性難聴の特徴と症状

「感音性難聴」には、音が鳴っているのは分かるけど、その音が人の話し声なのか雑音なのかを区別することができないという症状があります。

人と会話をしていても、聞き間違いや聞き取れないということが多く、話し声ということは分かるけれど、何を話しているのかまでは分からないといった状態です。

しかし、全ての人の声が聞き取れないという訳ではなく、音の高さによって聞き取れる音と聞き取れない音があるという方も少なくありません。

例えば、女性の甲高い声だけが聞き取れないという方もいれば、逆に男性の低い声が聞き取れないという方もいる訳です。
人によって聞き取りやすい音の高さが違うということですね。

また、1対1だと問題なく会話ができるのに、多人数になってしまうと途端に聞き取れなくなってしまうというケースも少なくありません。
話す人が多い=音の種類が多くなればなるほど、聞き取りにくくなってしまう訳です。

他にも、聞こえてくる音にゆがみやひずみを感じるケースや小さい音が聞こえづらいのに大きい音は過剰に増幅されて聞こえてしまうという症状もあります。

このように「感音性難聴」は症状に個人差があり多種多様な為、誤解をされてしまうことも多いのです。

感音性難聴の治療

多種多様で個人差の大きい「感音性難聴」。
「感音性難聴」と診断されたら、どんな治療を行なうのか?
見ていきましょう。

「突発性難聴」に関しては早期の発見と投薬で治るケースもありますが、一般的な「感音性難聴」には残念ながら有効な治療法がまだ確立されていないというのが現状です。

補聴器の場合、「音の増幅」はできるものの、「音の判別」を手助けする機能はなく、「感音性難聴」の方の場合、人によって聞こえる音の範囲などが違うので細かい調整も必要となってきます。

また、投薬治療はあるものの、症状を改善するのではなく悪化させない為の対症療法となってしまうのです。

しかし、最近ではニュースなどで耳にする機会も多いiPS細胞やES細胞などを利用した再生医療が注目を集めています。この再生技術を応用すれば難聴の改善も期待できるということで多くの人が研究に携わっています。

現段階ではまだ確立した治療法はありませんが、そう遠くない将来、難聴が完治する日がくる可能性もありますので、諦めずに治療を続けていきましょう。

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